29号 2010年3月発行
<特集>いま、指紋押捺を再考する
杉原 達
いま、指紋押捺を再考する
李 東石
指紋を押すということー韓国人元政治犯からみてー
板垣竜太
指紋押捺経験をつなぐー「お前は誰だ!」をめぐる政治と記憶
アンジェロ・イシ
在日ブラジル人一世から見た指紋押捺と外国人登録
鄭 祐宗
外国人登録法制における登録制と身分証制の性格に関する基礎的考察
崔 博憲
わたしがわたしであること、わたしがあなたであること
土井智義
「指紋押捺」と戦後沖縄社会ー「非琉球人」の歴史にふれつつー
河 康希
指紋押捺に関する一考察ー「在米」する「在日」の視点からー
赤尾光春
記憶を共有しない者たちの「連帯」は可能か? ー共通了解としての識別と威嚇の普遍的親和性ー
【論説】
古川岳志
女子競輪とその時代ー元選手のライフヒストリーからー
鄭 柚鎮
軍「慰安婦」のことを記憶するということ ー「女性のためのアジア平和国民基金」をめぐる議論を中心にー
沈 恬恬
ナショナリズムの形ー『想像の共同体』からー
成 恵珍
今宮戎神社「十日戎」における宝恵駕行列と福笹をめぐって
ムズラックル・ハリト
枝雀落語の劇的空間ー虚構と現実のあいだをめぐってー
竹原明理
展示装置としての生人形ー衛生博覧会での展示をめぐってー
【対話と方法】
米山リサ
日本を語る位相ーアメリカ研究とアジア研究のポストナショナルー
渡邊 太
<スユ+ノモ>とわたし(たち)ーコミューン主義を思考するためにー
【最終講義の記録】
荻野 美穂
身体と性を研究するということ
林 葉子
荻野美穂先生の最終講義によせて
【書評】
林 葉子
書評:荻野美穂『「家族計画」への道ー近代日本の生殖をめぐる政治』
澤田 正太郎
書評:樋口浩造『「江戸」の批判的系譜学ーナショナリズムの思想史』
西川 貴子
「近代」の「寂しさ」を問うー書評:西村好子『寂しい近代ー漱石・鴎外・四迷・露伴』ー
【卒論論文】
荻田 真理子
「やおい」愛好者は何を欲望するかー女性向け二次創作を中心にー