21号 2002年3月発行
<特集> 戦死者のゆくえ
川村 邦光
戦死者とは誰か -シンポジウム[戦死者のゆくえ]へ向けて
矢野 敬一
戦死者の語りとネーションの物語 -15年戦争下の『新潟新聞』から-
全 成坤
崔南善における檀君神話の発見と親日派の再解釈 -植民地期朝鮮における[同化政策]をめぐって-
石附 馨
ヤマト嫁の語りに見る”沖縄戦の記憶”
菅 浩二
「アジア歴史資料センター」開設に思うこと
真鍋 昌賢
メディアの重層性と「軍神」のポピュラリティー -「戦死者のゆくえ」で対話するための論点として-
【論説】
浅川 晃広
明治国籍法から昭和国籍法へ 旧植民地出身者の国籍処理をめぐって
川越 道子
「多文化共生」の経験 -神戸市長田のケミカルシューズ産業の現場から-
張元 圭
地域の市民活動に関する一考察 -「国際ネットワークとよなか」の場合-
【研究ノート】
畑中 小百合
一九五〇年代の学校劇の展開 -生活綴方運動とのかかわりから-
花森 重行
国文学研究史についての一考察 -1890年代の芳賀矢一をめぐって-
【書評】
柘植 あづみ
中絶論争打開への鍵 -荻野美穂著『中絶論争とアメリカ社会-身体をめぐる戦争』を読んで
嶋田 義仁
忘れられたテーマ動物供犠をめぐる思索 -中村生雄著『祭祀と供犠-日本人の自然観・動物観-』-
松永 正義
森宣雄『台湾/日本-連鎖するコロニアリズム』(インパクト出版会、2001.9)について
佐藤 健二
フォークロア・トラブル -菊地暁『柳田国男と民俗学の近代』(吉川弘文館)を読む