28号 2009年3月発行
<小特集>「わたしたち」の問題としての先端科学技術
荻野 美穂
小特集にあたって
島薗 進
慎重論の論拠を求めてーエンハンスメント論争と抗うつ薬ー
荻野美穂
代理出産の意味するものー「搾取」と「自己決定」の間でー
【論説】
杉原 達
中国人強制連行に関与した土木建築企業に対する国家補償金供与について
鄭 柚鎮
軍隊のある社会で凝視すべき身体の言葉 ー志願制への主張(韓国)と基地撤去論(沖縄/日本)をめぐる小考ー
崔 恩珠
「民族」の中の女性、その限界と可能性ー民族教会の”愛”と”奉仕”をめぐってー
林 白王攵
日本植民地時代における台湾女性史ー余暇についてー
染川 清美
日本語残留孤児の居場所ー日本統治後の台湾日本語俳句の空間からー
【対話と方法】
上野 千鶴子
<トーク&ダイアローグ>「学問」するってどんなこと? ー女性学・ジェンダー研究の経験からー
宇都宮 めぐみ
「当事者性」とポジショナリティ ー私が「日本」を問うこと、留学生を研究対象とすることー
沈 正明
「民族」の境界を越える愛の行方ードラマ『東京湾景』から考えるー
【書評】
古川 岳志
書評:石塚道子・田沼幸子・冨山一郎編『ポスト・ユートピアの人類学』
飯倉 義之
「他流試合」のための覚書:小松和彦還暦記念論集刊行会編 『日本文化の人類学/異文化の民俗学』
【卒論論文】
矢田 祥子 金鐘漢の刻印ー植民地朝鮮を生きた「親日」詩人の創作活動ー