19号 2000年3月発行
【序】
新しい『日本学報』について /日本語学講座から / 人文地理学講座から
<特集> 日本研究の現在
川村 邦光
“日本”という現場と民俗学 -柳田国男の一国民俗学をめぐって-
中村 春作
「知識人」の自立・「知」の領分 -明六社同人における-
杉原 達
帝国の腹の中で -帝国意識研究のための覚書き-
冨山 一郎
開発と名前 -開発言説の中での日本を考えるための予備的考察-
中村 生雄
日本の「近代」と「自己」について -「日本研究の現在」という視点に寄せて-
【論説】
六車 由実
「人身御供」祭祀論序説 -「食」と「性」、そして「暴力」-
ヨルン・ボクホベン
死霊祭祀における霊魂の扱い方 -仏壇祭祀と霊魂観念-
丸山 泰明
「癩」とヒロイン -近代におけるイメージの創出をめぐって-
伊賀 みどり
助産院出産の現在 -大阪のある助産院の『お産の記録』の分析-
浅川 晃広
多文化主義におけるアイデンティティ -在豪ティモール人の事例をてがかりに-
成定 洋子
「オナリ神信仰」再考 -フェミニスト人類学的視点から-
【研究ノート】
川越 道子
語りの現場に関する一考察
【書評】
菊地 暁
世界のかたすみでブンカを叫んだのけもの -あるいは太田好信著『トランスポジションの思想』をめぐる断想-
高原 幸子
差異と平等をめぐる一考察 -江原由美子『フェミニズムと権力作用』より-