23号 2004年3月発行
<特集> 古代の表象
中村 生雄
〈古代〉の表象 ― 喜田貞吉の古代史研究と東北 ―
大山 誠一
記紀の可能性
三浦 佑之
巌谷小波と古事記
品田 悦一
文学のあけぼの ―― 文学史記述における文明主義と文化主義
花森 重行
古代を語ることは可能か
浅川 晃弘
近代日本の帰化許可者
【論説】
金 容菊
柳宗悦と朝鮮と民芸論 ― 悲哀美論から朝鮮芸術論への新たな可能性 ―
丸山 泰明
八甲田山雪中行軍遭難事件と「勇士」の表象 ― ある兵士の写真と銃をめぐって ―
伊賀 みどり
婦人雑誌にみる出産方法および出産観の変容 ― 『主婦之友』創刊号から一九六〇年代までを題材に ―
石川 浩士
「生命操作」技術と自らを「分析」する身体 ― 医学=人類学者・清野謙次を事例として ―
魏 仙芳
現代日本における喫茶をめぐる一考察 ― 茶飲料を事例として ―
【対話と方法】
廣岡 浄進
部落民にとって〈わたし〉を語る言葉とは ― 『INTERVIEW「部落出身」――12人の今、そしてここから――』に寄せて ―
【書評】
岡部 隆史
うちなる毒をどう語るのか? ― 書評 六車由美著『神、人を食う 人身御供の民俗学 』―
若林 翼
身体はどこに見出されるか? ― 荻野美穂『ジェンダー化される身体』(勁草書房、2002年)を読んで ―
山 泰幸
「新しい民俗学」は生まれたか? ― 小松和彦+関一敏編『新しい民俗学へ 野の学問のためのレッスン26』を読む ―
【卒論論文】
藤井 綾
創られる天才 ― 昭和初期の絶対音感教育 ―