20号 2001年3月発行
<特集> 反乱-鎮圧の系譜学
冨山 一郎
シンポジウム「反乱-鎮圧の系譜学」にむけて-マナから反乱へ
森 宣雄
琉球併合と帝国主義、国民主義
崔 博憲
<移住者>として生きるということ -小笠原諸島における一女性「ケテさん」をめぐる<複数>の歴史
崎山 政毅
暴力批判と歴史記述の(応答)可能性をめぐって
新原 道信
生起したことがらを語るという営みのエピステモロジー
【論説】
水野 守
志賀重昴「南洋」巡航と『南洋時事』のあいだ -世紀転換期日本の「帝国意識」
伊藤 遊
「自分」の<日常生活>を「書く」ということ -「郷土研究」再考あるいは自分史方法論研究所説-
藤本 純子
女性の「性」をめぐる眼差しの行方 -少女マンガとしての“男性同性愛作品”の変容を手掛かりに-
中本 剛二
医療現場における他者性の変容 -ターミナル・ケアをめぐる医療人類学的考察-
【研究ノート】
伊賀 みどり
開業助産婦の言説にみる出産観 -自伝と伝記の分析より-
茶園 敏美
「ラブロマンス」というカムフラージュ -ハリウッド映画『サヨナラ』にみる朝鮮戦争の一試論-
浅川 晃広
戦後日本国籍取得者の概要 -帰化許可官報告示の分析-
【書評】
中村 生雄
自画像を描くということ -加藤典洋『日本人の自画像』に関連して
川村 清志
『ラウジングドラム』、あるいは日本という「現場(フィールド)」