
本研究室の北村毅教授が、【第49回真田山陸軍墓地講座】に登壇しました。
なぜ日本の「戦没者」に「行方不明者」はいないのか:援護行政と遺族の戦後
日中戦争とアジア太平洋戦争における日本の「戦没者」は約310万人に及ぶが、援護行政において「行方不明者」というカテゴリーは事実上存在しない。「外地」での未帰還者を始め、沖縄戦や「本土」での戦争死者の多くは、身体の帰還や確認を経ないまま、戸籍法上の認定死亡や特別措置法に基づく失踪告といった行政手続きによって、便宜的に「戦没者」へと統合されてきた。
本報告では、国家が書類上の「最終解決」を優先したことで置き去りにされた、遺族の「あいまいな喪失」の諸相を検討する。空の遺骨箱を受け取らざるを得なかった人びとの証言や、死者と行方不明者を明別しない日本の特異な構造を分析し、身体の不在をめぐる戦後処理のあり方が、事者の記憶と悲嘆にいかなる断絶をもたらしたのかを問い直す。
| 日 時: | 2026年6月20日(土)15:00~17:00(開場14:30) |
| 会 場: | 旧真田山陸軍墓地内集会所(大阪市天王寺区玉造本町14-83) |
| 定 員: | 30名 |
| 講 師: | 北村毅 |
| 参加費: | 500円(院生・学生:100円) |
| 主 催: | NPO法人 旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会 https://www.assmcc.org/ |