研究室のなかまたちMEMBERS

E.S

博士後期課程2年
専門分野
図書館情報学、読書文化史
研究テーマ
「本の贈りもの」による「友好」の過程 ― 戦後沖縄をめぐる民間交流と国民統合
キーワード
書物、越境、贈与
自己紹介・研究紹介

地上戦で多くの本を失った沖縄へ、戦後、無数の「本の贈りもの」が海を越えて届けられました。その営みは雨後の筍のように沸き起こり、国内外へ広がりながら長く続きます。分断を越えたこの本の移動は何を意味していたのでしょうか。人々は何に駆り立てられ、一冊の本を贈ることに突き動かされたのか?善意の贈与が織りなした歴史に耳を澄ませ、書物が結び直した「わたしたち」の輪郭を問い直す研究をしています。

石川 勇人 いしかわ ゆうと

博士後期課程4年
専門分野
歴史社会学、記憶研究、オーラルヒストリー
研究テーマ
沖縄戦の記憶の形成と継承
キーワード
沖縄戦、沖縄戦後史、ライフヒストリー、戦争の記憶
自己紹介・研究紹介

学部時代から、沖縄戦体験がいかに語られ、記録されてきたのかをテーマに研究を続けています。体験者が語るようになった契機を起点に、それぞれの個人史やかれらを取り巻く社会状況を丹念にたどっていくと、沖縄戦の記憶は沖縄という地域の内部だけで完結するものではなく、日本本土、さらにはアジア各地の戦争記憶とも深く結びついていることが見えてきます。オーラル・ヒストリーを手がかりに、かれらがいかなる経験を経て過去を語り、記録するようになったのかをたどりながら、沖縄戦を「今」考えることの意味を、歴史社会学の視点から明らかにしようとしています。

進学を考えている方へひとこと
現代日本学の魅力は、一人ひとりが異なるフィールドをもち、それぞれの専門領域も多岐にわたっている点にあると思います。

乾 真裕子 いぬい まゆこ

博士後期課程2年
専門分野
フェミニズム美術
研究テーマ
異類婚姻譚におけるジェンダー表象
キーワード
フェミニズム、クィア、現代美術、民話
自己紹介・研究紹介

学部・修士と芸術大学に在籍していました。現在は現代美術の分野で作品制作をしながら博士課程に通っています。博士論文では、長らく自分の作品のモチーフであった「異類婚姻譚」のジェンダー表象を分析し、現代美術の制作実践を織り交ぜて執筆ができたらと思っています。

https://mayukoinui.com

August

博士後期課程3年
専門分野
ジェンダー、ポピュラーカルチャー
研究テーマ
ヴィジュアル系における女性バンドの立場。おまけに制度化されている「ガールズバンド」。
キーワード
ヴィジュアル系、ジェンダー、ポピュラー音楽、身体表象
自己紹介・研究紹介

思考することが許されないところで生まれ育ち、思考をたくさんしながらカナダで学部と修士生活を送りました。ヴィジュアル系をもっと知る(ライブに行く)ために渡日。人に優しく接しながら共に自分らしい生き方を探すことが好きです。趣味と言える分野でも批判せずにいられないです。研究室の仲間たちと外に出て共闘したり飲んだりもしています。

https://www.instagram.com/kzk_in_film/

進学を考えている方へひとこと
研究室にいつ帰ってきても温かく歓迎されるから、自分のペースで研究生活を送っていいです。

QU SHUAISHUAI

博士後期3年
専門分野
歴史社会学
研究テーマ
中国人被爆者の戦争記憶の継承
キーワード
戦争の記憶、原爆体験、世代間トラウマ、原爆文学
自己紹介・研究紹介

中国の出身で、現在において過去の戦争記憶がどのように語られるのかなどに興味を持っている。

西脇 遥香 にしわき はるか

博士前期課程2年
専門分野
科学史
研究テーマ
19世紀初頭の大坂懐徳堂における天文学
キーワード
懐徳堂、天文学史、山片蟠桃
自己紹介・研究紹介

以前は理学部で地球惑星科学を学んでいたのですが、日本の天文学の歴史に興味を持ち、現在のテーマで研究することになりました。具体的には、大阪大学の源流と言われている懐徳堂で活躍した、山片蟠桃の宇宙観について研究しています。知識人たちが地動説をはじめとする蘭学由来の天文学を受容していった過程が分かり、とても興味深いです。

浜 恵介 はま けいすけ

博士後期課程5年
専門分野
日本政治史、日本現代史
研究テーマ
日本における反核平和運動と地方自治体
キーワード
非核神戸方式、非核自治体宣言、非核条例
自己紹介・研究紹介

広島県広島市出身。自治体職員として地域行政に携わった経験から、地域社会と平和の関わりに関心を持ち、「地方自治体の平和政策」を研究してきました。現在は、地域からつくる反核平和や平和的生存権について考えています。現在は立教大学で非常勤講師も務めています。研究と教育を通じて、地域に根ざした平和のあり方を探究していきたいと考えています。

原口 寛子 はらぐち ひろこ

博士後期課程5年
専門分野
美術
研究テーマ
1970〜1980年代の日本の女性アーティストのヴィデオ作品と女性解放運動の相関関係
キーワード
ヴィデオ・アート、現代美術、フェミニズム
自己紹介・研究紹介

1989年北海道生まれ。アーティストでもあり、映像やインスタレーション作品の制作、アート・プロジェクトも手がけています。

平尾 漱太 ひらお そうた

博士後期課程5年
専門分野
日本近代文学、日本近代演劇、日本思想史
研究テーマ
劇作家・真山青果(1878~1948)を中心とした、20世紀日本の大衆的メディアにおける「歴史の語り」の研究。
キーワード
大衆文学、歌舞伎、歴史叙述、メタヒストリー
自己紹介・研究紹介

大学院に進学した直後、図書館内をぶらついていた私は、『真山青果とは何者か?』という論集を見つけて借りました。その数日後、よく行く喫茶店で偶然にも、「家族の蔵書に『真山青果全集』があるのだけど、読む?」と店主さんから声をかけてもらい、本をお借りしました。青果の描く独自な歴史像へ強い関心を抱いた私は、入学時の研究計画を白紙に戻し、彼の戯曲の研究に移ったのです。そして驚くことに、阪大には青果の旧蔵資料を調査していた先生がいらっしゃり、ご挨拶から間を置かずに、資料の保管先へも案内いただいたのでした。三つの奇縁が私の行き先を切り拓いてくれた、史実に基づくウソみたいなホントの話。

進学を考えている方へひとこと
別の大学から進学してきた人も多く(私もその一人)、主指導でない先生のゼミに出席したら歓迎され、研究分野の異なる方々と駄弁るなかで思ってもみなかった知見が得られ、時には留学生の友人が、名前も聞いたことのないお菓子を故郷から持ち帰ってくれることも。新しい出会いに事欠かない研究室です。

松永 健聖 まつなが たけまさ

博士後期課程3年
専門分野
日本近現代史
研究テーマ
占領期から1950年代の「基地の街」で、「パンパン」と呼ばれた女性たちについて研究しています。
キーワード
子どもの歴史、身体史、ケアの歴史
自己紹介・研究紹介

奈良県出身です。海への憧れを持って暮らしています。